渡邉早苗

どうしてかなぁ〜
早苗姉さんの絵を見ていると、
古代の洞窟の絵や
古墳の壁画、それに
南米の地上絵など
全然違うのに
同じ感じがしてくる。

普遍性って？
言葉の意味はわかっても
身体的なことが…。

本能の働きから
自発的に出てくる
ものならわかるけど、
それだけじゃないよね。

僕の仮説は、本能のルツボに
知識(記憶)を投入する。

記憶が本能をコントロール
するのではなく
適度の溶け合い方をする時
未生空間がうまれる。

ダメかなぁ

ちょっと量子論的に
考えてみたんだけど。

ねぇ、雨上がりの時にね、
運動場の端っこで
地面によく絵を描くんだ！

ひとつひとつはバラバラなんだけど
人と時間がつながっているから
その中を泳いでいる気分で
楽しいよ！

早苗姉ちゃんもそうかなぁ〜！

人は記憶の中で
生きている訳だから、
渡辺さんの作品は
生きてきた証だね。

どの記憶を選択するかが
問題だけど、
彼女の言を借りるなら

”沈潜した記憶が
何かをきっかけに蘇る”と

じぃちゃんはここに
『何かの法則があるのでは？』と
考えたが、ようわからんかった。

ただ、意識の下に溶け込んだ
記憶が普遍性の流れに
入った時、ここを源流
にした作品は違って見える

と考えとるんや。

カンくん、クゥちゃんが
感じているのは、
ここに要因があると思うよ。

じぃちゃんもカンくんも
小理屈が好きなのね
バッカァみたい。

早苗姉ちゃんは毎日が
記憶の上に乗っているのを
よく知ってるから
日記を付けるように
心を開いて
描いているだけなのに。

クゥちゃんに
言われたんじゃ
オシマイジャ〜

渡邉 早苗