大森 梨紗子


あの年の蕗の薹

お姉ちゃんの住んでいる所に行ってみたいなぁ〜!
あしもとのそら ー蜩の唄ー

ボクも行ってみたい!TVでやってる「ポツンと一軒家」みたいな所だと聞いたよ。里山文化にも興味があるなぁ〜

ちゃんと見てるよ!絵の中にスーゥっと入って行ってお花摘みが出来るから言っているのに

風またたく
またたきて
大森さんはね、
「めぐり草子」という
詩画集(2019年刊)
を出している。

見て、読んで、
思わずうなずく
スグレモノでね。

大森さんのことが
よくわかる。

その中に
「素材に感じ 暮らし
 素朴に描きたい」
とあった。

じぃちゃんここで腕組み、
確かにそうなんだけど…

最近、ちょっと見て欲しいと
作品画像が送られて来てね。
話の中で
”鈴木其一が大好きなんです”と。
想定外で意表を突かれたね!
その時逆に、素朴の
意味がわかった気がした。
「都会の生活を超えた所に
 山のくらしを置く」
その絶対的覚悟が
生きる原点を見据え、
自然の恵みに
従って生きる価値観が
無欲をうむ。
老子の言葉ではないが、
その無欲が素朴の道を開く。
そこには地域的因習も
土着性もない。
あるのは唯、
自然の摂理の上に立つ
大森 梨紗子と
その家族だけだ!とね。
あしもとのそら ー鶯の谷渡りー
あしもとのそら ー鶯の谷渡りー
自然の摂理[めぐり]を
時間と空間の<のび-ちぢみ>に
見いだそうとする試みが
終生の課題になるかな!
織り満ちて
お姉ちゃんのつくる
野菜も蜂蜜もお米も
みんな”美味しい”
理由が
わかっちゃった
気がするな〜!
「めぐり草子」は
二十四節気の
現代の絵巻だなぁ〜

詞書も限りなく
詩に近づけていながら
詩でない所がスゴイ!

絵も必要以上に
絵にしない。

やれば作為が働くから!

う〜ん、
出来そうで
出来ないよなぁ。

あしもとのそら
そう、そう。
無欲が素材をうみ、素朴が無私をさそう。

だから大森さんの絵は
皆がかまえることなく
好きなように出入りできるんだね。



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